過去。
過ぎ去ったこと。
未来。
未知なること。
今。
いま。
子どもはいつでも今を生きている。
過去でもない未来でもない今。
今だけを見ている。
だから、同じことを繰り返す。
繰り返して繰り返して、また繰り返す。
大人は過去をよく振り返る。
同じ過ちを繰り返さないために過去を見る。
そして未来へ活かしていく。
”今”をあまり見ていないかもしれない。
子どもがいつも直視している”今”が一番大切なのではないだろうか。
過去に囚われていると、今を生きることができません。常に過去の自分に今を奪われてしまっています。未来ばかり見ていては、今を見ることができません。未来の自分に期待しすぎて、現状の自分から目をそらしてしまいます。
今を感じて、今の自分を見つめて、今のこの世界を楽しめば、確実に未来も楽しいはずです。今を懸命に生きる子ども。子ども時代を思い出してみても、子どもであった自分も”今”だけを生きていたと思います。大人の社会を知ると、子ども心ではいられない出来事がたくさん起きます。そう、理不尽な大人の事情を知ることになるのです。
その大人の秘密を知ることで、だんだん自分も汚染されていきました。素直でいることがバカバカしくなるのです。素直でいると、悪事に利用されてしまうのです。防御策として、周りの大人と同じ態度をとることを覚えていきます。そしてそれが慢性化して、汚染された大人のできあがりです。
しかし、この汚染された大人の着ぐるみはいつでも脱ぐことができます。過去に囚われないことです。思い出に囚われないことです。時間は経過し、過去の自分と今の自分は全く違う人物に生まれ変わっています。考えも、感情も、服装も、顔つきも、好みも、あらゆることが別人のように違うのです。未来の自分もどのような人物かは想像もつきません。なので、今に焦点をあてて、今をじっくり生きるのです。
過去の執着は捨て、未来への夢も持たず、ただただ今を生きる!それが人生を一番楽しむことができるのではないでしょうか。
動物や昆虫のように、今を生き、今を生き延びる、そして今生きていることを楽しむ、そうすれば楽に生きていけるのではないでしょうか。
過去と未来に縛られずに、今を自由に生きていきましょう!